キュンキュン集め

やっぱり人生というもの、乾いていちゃいけない、いつでも浮ついていたい。キュンキュンしたい。

ところで、キュンキュンってなんだよと思い、ウィキペディアで調べてみた。

キュンキュンとは、主に少女の恋愛において、胸の中心部に息苦しい感覚を覚えるなど、精神状態が通常と異なった状態に陥っていることを表す擬態語。

キュンキュンって快感のようで、実は不快感なんだね。いい意味で使われることも多いけど、キュンキュンってやつは自分の心を乱してくる存在だ。でもそれがスパイスとなって人生を彩る、やっぱり無くてはならない存在。

 

今日はクルマで2時間半くらいのところにある会場でクリスマスコンサートが企画されていたのだけど、直前まで行くのをためらっていた。そのコンサートのためだけに往復5時間の運転はなかなかつらい。けれども、別でやっている音楽メディアの記事にもなるし、世界的な指揮者であるゲストが来てくれるということもあって、足を運んでみることにした。

会場にはわたしの見知った顔(女性)が一人だけいた。コンサート中は、その子と話したり、目を合わせて体を揺らしたり楽しんだ。3組のアーティストが出演し、特に最後のアーティストは会場をとことん盛り上げ、みんなのテンションも上がっていた。会場の雰囲気や曲調的に、テンションというよりは幸福度が上がっていたかもしれない。

コンサートが終わって、その子が車まで送ってくれると言うので、肌寒い夜道を一緒に散歩した。もうこれだけで何か起こりそうなキュンキュン要素がある。その子が突然、「ちょっとズルいこと言っていい?」と前置きをしてきて、わたしの心はそれはもうかき乱された(=それはもうキュンキュンした)。一瞬の間に、(え、何、何?!このタイミングで?告白?違うよな、手つないでいい?とかかな?)と思考が脳内を駆け巡る。

続けてすぐに、彼女は「一緒に飲みに行かない?」と提案をした。わたしは車で、彼女が徒歩だから、自分だけ飲むことになってしまいズルいということだったらしい。・・・だったらしいけど、それでズルいという言葉をチョイスするだろうか。

男はいつでもポジティブシンキング。彼女なりに、相手をキュンキュンさせるための言葉を選んだんだろう。わたしと一緒にもっと時間を過ごしたくてその言葉を選んだんだろう。ああ〜モテる男はつらいな〜。

その場で飲みに行ってたら、その先どうなっていたんだろうか、という浮ついた気持ちで帰路についた。めっちゃ暗い山道も通るから、元気なうちに帰りたかった。その場で飲みに行ってたら、「疲れたから今日寝ていい?」ってふらっとその子の家に泊まってたりしたのだろうか、そういった後悔の念も含めて、本日のキュンキュンとさせていただく。

(P.S.未来の自分がこの記事を移植・リライトしているが、なんでそこで帰るんや、アホか、という気持ちがすごい)