運命的な出会いは作れる

水面下で進んでいる山古志楽器屋計画ですが、これにカフェを併設することになりそうです。やはり、食が人を呼ぶ力、結びつける力は強いし、そもそも梶金という集落には飲食店がありません(土日だけやっているお蕎麦屋さんがあるみたい)。

山古志全体で見ても、飲食店はあまり目立ちません。あるとしても、地元の食材を使った農家のごはんやさんや、前述の蕎麦屋さんなど、4〜5店舗くらいでしょうか。いずれ全体を回ってマップを作ってみたいな。とにかく、現状、その地域に溶け込んだ、和風料理のお店が多いようです。

楽器屋併設カフェでは、メインメニューとしてスパイスカレーの提供を考えています。手軽に作れるし、見た目はオシャレだし、山の中では珍しい。

 

・・・そんなことを考えるようになったのは、「場所」が先に決まっているからでしょうか。その土地で何ができるか。その場所でどんなことをしたら面白いのか。

 

最初に、楽器屋をやりたい!と声を上げたときに、僕は場所はどこでもいいと思っていました。今でもそう思っています。何かの拍子に別の好条件な場所が見つかればそちらに移動する可能性もあります。それほど、場所にはこだわりはありません。

 

しかし、もう一つ経験則として、「住めば都」の言葉通り、関わる場所・住む場所のことはどんどん好きになっていくみたいです。これから山古志に関わる機会が増えれば増えるほど、きっと離れて行きたくなるんだろうな、とぼんやりと思っています。

 

場所に関しては、そういった経験則から、「どこでもいい」と考えていたのです。きっと、運命的な出会いなんてものは、そうそうあるものではないのだと思います。運命的な出会いを探していると、目の前にある小さなチャンスをどんどん逃して、月日だけが経っていくような気がして、なんだかむず痒いのです。僕はスピード感を重視しているので、少しでも面白そうなものはつっついてみて、反応を見るようにしています。

 

たとえそれが運命的な出会いじゃなくても、関わっているうちに好きになっていって、後から見たらそれが運命的な出会いでした、ってこともよくある話です。これは、住まいにおいても、恋愛においても、すべてのことに言えるような気がします。