本屋の閉店と、たんぽぽのわたげ

みんなに愛されていた本屋が閉店する、との知らせを受けました。

以前このブログでも紹介した「ツルハシブックス」。本屋であり、コミュニティスペースであり、誰かに会える場所。何かが生まれるかもしれない場所。自分でお店を作るなら、こんな不思議な空間にしたいと思っていました。今準備している楽器屋も、まさにそんなコンセプトです。

ツルハシブックス閉店のお知らせはさすがに驚きましたが、そこまで悲しいことでもありません。たんぽぽに例えるなら、自分のわた毛を飛ばして、その役目が終わるときなのでしょう。そうして誰かのもとに着いたわた毛が、また根を張って、新しい空間がポツポツと生まれています。ツルハシブックスは、そのきっかけや人のつながりをつくる場所として、大役を果たしてくれました。

閉店後のその先、また色々な場所で、こういった場所が生まれるでしょう。自分の楽器屋だって例外ではなく、もろにツルハシブックスのコンセプトに影響を受けています。今まで言語化の難しかったコンセプトですが、「ツルハシブックスのような」と付け加えれば、簡単に説明ができてしまう。ああ、よくわからないけど、なんだか人の集まる場所ね、と。

今までありがとうございました。また遊びに行きます。